ワンと言えば僕は犬

摂食障害とADHD、躁鬱、解離性人格障害の恋人との同棲日記

思考整理

精神病がどうやったら良くなるのかって事を考えてる。

恋人の症状は最初の頃から比べると格段に良くなっている。
もう今は腕を切ることもほぼなくなったし、人格が豹変して記憶を無くす事もなくなった。
心は目に見えないからなんとでも言えてしまうのが怖いところの一つだ。
何も知らない人がそれは甘えだって言うこともできる。
全部知ってる僕は恋人にそれは甘えだよなんて事絶対に思わない。
恋人が頑張っている事を誰より近くで見てるし知ってる。
病気って名前をつけることに何の意味があるのかって言う人もいる。
僕は恋人を見ているとそれは大きな意味を持つと思っている。

例えば精神病の認知が無い世界だったとしたらそれらは何もかもが本人の性格で自分の心持ち次第でどうにかできるんだから自分が悪いって事になる。
現に恋人は親からそれはあなたが弱いからって事を言われて、ずっと自分を責め続けていた。
自分が出来ないのが悪い、強くない自分が悪い、迷惑を掛けてしまっている自分が悪いだなんて、そんな事を考えてばかりだったと言っていた。
例えば精神病だったとしても初期の段階で周りが本人を肯定して良い環境を作る事が出来ていたのなら症状が重くなる前に病気だって診断を受ける事もなく僕らと変わらず日々を送っている人もいる事だろうと思う。
病名を知る事、与えられる事で楽になるのかって事を言うのなら、僕の恋人は楽になっている。
自分を責めなくていいから、自分が悪かったわけじゃないって事が分かるから。
誰にも肯定されないままで恐らく1番肯定して欲しい親にさえ肯定されないままで、自分で自分を否定して生きていく事はすごく寂しい。
幸い僕は両親に愛されていた。
愛されていたかどうかというよりは僕は愛されているんだって事を僕に分かるように伝えて貰えていた。
愛の形は様々だからもしかしたら愛されていたのに愛されていないって感じている人もいるかもしれない。
大事なのは本人が愛されている事を自覚出来るように分かるように愛を伝えていく事だと思う。

話がずれてしまったような気がする。

精神病はどうしたら良くなるのか。
目に見えないからはっきりと病気のフェーズが分からないのが難しい。
加えて個々の性格や元々の人格も影響して変化していくものだと思う。
目に見える外傷であればこうしてこうすれば良くなる事やフェーズが分かるから治療も方法がはっきりと分かる。
精神病は未だにはっきりとした治療法は無い。
今もなお恋人は投薬をして状態が良くなったかどうか1番奥のところは本人にしか分からない。
ただ僕から見ても恋人自身も良くなっている事は分かる。
全てを肯定する事がいい事なのかは分からないが、厳しい事を言って恋人自身が自分を責めてしまう事が1番良くない事は分かった。
調べていく中で精神病の治療に何十年もかかっている人もいれば奇跡のような出会いで数年で症状が良くなった人もいると読んだ。

今現状として恋人の症状は良くなっている、自分で言う事ではないかもしれないが僕が支えられている事、それに応えようとして恋人自身が多大な努力をしてくれている事が大きいと思う。
良くなって欲しいと願うしその為にこれからも2人で頑張っていこうと思う。

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追記
言葉はナイフでその切っ先が向く方向が脆いところであればあるほど傷つけるのは容易いし、それを治すのは難しい。
恋人に向いているであろうそんな言葉があったら黙っている事は難しい。
ブログ名の通りワンと言えば僕は犬だ。